ハワイ旅行 備忘録(1)
罪を認め白状します。
今まで、ハワイのことを侮っていました。
「ハワイって日本人だらけでアメリカっぽさなんか皆無、
お買い物天国にウハウハしたり、ワイキキビーチでキャッキャしたり、
言わばパーリーピーポーが大挙して押し寄せるようなところなんじゃないの?」
…と。
私が間違っていました。
ハワイすごい!
すごいを超えて移住したい!!
こりゃリピーターも出るはずだわ。
行ったことないなら黙っとけって話ですよね。本当に失礼致しました。
夫婦そろって初ハワイ。
のんびりしに行ったはずなのに一週間強毎日遊び倒した結果疲れて帰ってきた私たちは、間違いなくリピーターの仲間入りです。
私「そんなわけで、私は次の旅行がハワイでもいいよ。何なら年末の旅行でハワイに行くのはどうでしょう」
夫「年末は、さすがに…でもそうだね、次はXXホテルがいいよね」
(まんざらでもない夫)
初心者マークのハワイ旅行でしたが、次回の備忘録も兼ねて軌跡を残しておきます。
旅の始まり
旅行に関する全てのプランニングは私の任務です。
家庭内旅行会社を自称しております。
夫の仕事が不規則なので、毎年バケーションの予定を立てるのがとても難しい。
加えて、本人は否定するだろうけれど、夫はかなりのうるさ型。「予定が無いならホテルでのんびり読書」なんてありえない、できるだけ予定を詰め込むタイプのお人なので、フレキシブル、かつ、緻密な旅行計画が必要です。
…大変面倒くさい。
しかしこちらの決めたことには不満を言わないお人でもあるので、A案、B案、C案と幾つかのプランを用意しておけば安全です。
今年の旅行先は
A案:モルディブ
B案:ドイツ(ミュンヘン)
の予定でした。
モルディブは新婚旅行の時から毎年候補に挙がっているのでこれで6回目の正直。毎回対抗馬が強すぎて決め手に欠けてきました(対抗馬例:ボラボラ島、トルコ)
ドイツも同じく何回も候補に挙がっているものの、「東海岸からヨーロッパは近いし、友達も何人もいるし、行く機会はいつでもあるよね」という理由で落選し続けています。
そうして、今年も夏のドラフト会議の時間がやってまいりました。
メリットデメリット、予想されるコスト、旅程やアクティビティ内容などを比較した写真入りパワーポイント資料を作成(冗談ではなくガッチリした資料)。7月頭の週末、夫にプレゼンをしました。
今回は満場一致でモルディブに決定。
夫「この先子供ができたらモルディブまで行くのは大変だと思う。子供の手が離れて二人で行けるようになったとしても何十年か後だろうし、その頃には珊瑚礁も残ってないかもしれないし…」
私「ということはモルディブで決定だな。オーケー」
ところがここで問題発生。
夫は仕事の都合で長期出張をしなければならないことになってしまったのです。しかも、その予定が直前にならないとわからないという。
夫「安全策を考えると、7月の終わりから8月の頭にかけていくのが一番いいと思う」
(この時点で7月20日)
私「え、それは約一週間後に出発しなきゃならないってこと?それだと航空券もべらぼうに高いかもしれないし、リゾートも取れないかもよ」
夫「しょうがないでしょ、こういう仕事なんだから(怒)」
確かに夫の職場の皆さまは突然「来週からバケーションなんでよろしく」という人が多い気がする。
多少価格が上がるのはしょうがない、今行かずしていつ行く!
モルディブは1島1ホテルのリゾートです。従ってホテルを選び損ねると、滞在中惨めな思いをすることになるらしい。
個人旅行手配の最大の友TripAdvisorを読み込みつつ、絞り込んであったリゾートを最終的に選ぼうとしていた時、ある単語が目に入りました。
モルディブでジカ熱発症してたの…?
明るい家族計画進行中の我々にとって、ジカ熱ほど厄介なものはないわけです。
ジカ熱ウイルス感染の危険がある地域に旅行する場合、女性は8週間、男性は6か月以上の間、妊娠を促すような性行為を避けなければなりません。アメリカもフロリダ、テキサスは避けたいところだし、中南米なんて以ての外。
今にもホテルを予約しようとしていた私はがっくりと肩を落とし主人にモルディブは候補から外さなければならないかもしれないことを告げました。夫はジカ熱の影響に驚きつつも、あっさりとモルディブ行きを却下。
私「本当にさ…なんていうか、住みづらい世界になっちゃったよねえ…」
夫「僕の秘書も『今はイギリス・フランスには行かないで下さいね』って言ってたなあ…今はもうトルコもあまり行きたくないしなあ」
さて、残るはドイツ(ミュンヘン)だ。
ミュンヘンには長年の親友が住んでいるので是非彼が居るときに訪れたい。
私「ねえねえ、そんなわけで突然ながら来週からミュンヘンに行こうと思うんだけど」
友人「君がミュンヘンを訪れるのは素晴らしいことだね!…ただ、残念ながら僕は家族旅行でノルウェーに行っていていません」
そうして丹念に精査された選択肢がなくなったのでした。
やけっぱちになった私「もうこうなったらいっそ、モルディブの代替案としてハワイにでもいく?我々グリーンカードがあるからパスポート持っていかなくてもいいし。外国じゃないから入国審査もいらないし。なんて言ってもあそこは常夏だ」
夫「(沈思)」
私「 ハワイだったらある程度シュノーケルできるかもよ。頑張ればダイビングもいけるかも」
夫「(長考)」
私「なんなら美味しい日本食が食べれると思う」
夫「よし、じゃ、ハワイで」
日本食につられたわけではないのでしょうが、意外にあっさりとハワイ行きが決定したのでした。
(続)